Tender Bear lactation

楽しい母乳・ミルク育児とメンタルケアのサポート-産後ママの為のお役立ち情報-

母乳へのネガティブな影響、おしゃぶりはあげてもいいの?

こんにちは。

アメリカでラクテーションカウンセラーをしているKaoriです。

 

-母乳が出なかったという理由で、母乳をやめてしまうことはとてもよく起きます。ただし強いパンプを使ったり、おっぱいマッサージや手で搾乳をしたりする事で母乳量を増やそうとしても量が増えない場合は、胎盤がきちんと出ていないことが理由かもしれません。というのも、胎盤がきちんと子宮から出ていく事で、ホルモンの分泌が正常に行われるからです。

 

-妊娠中に授乳をすることは安全と日本のリサーチで出ています。タンデムナーシング(双子以外の幼児)をする時は、小さい赤ちゃんを先に授乳させる事が必要です。

 

-おしゃぶりについては、いろいろな調査があります。おしゃぶりを使っていた赤ちゃんと使っていなかった赤ちゃんとの母乳の継続率には大きな差があります。おしゃぶりを使っていない方が長期の母乳育児だったのです。さらに、おしゃぶりは細菌が多いので下痢や耳の感染症にかかる可能性もあります。親がおしゃぶりを使う理由はなんでしょう?乳首が痛い時、ハンガーキューを見逃す時、お腹が空いている時。

 

おしゃぶりをしながら昼寝をすると、睡眠が浅くなるのは調査されています。昼寝中におしゃぶりは推奨されていません。母乳育児はSIDSを防ぐのにも影響しています。

 

-ニップルシールドはどうでしょう?

これを付けていると、乳首から送られるシグナルの影響が低くなります。さらに、清潔を保つ努力も大きいです。擦らない限り細菌を取り除くことは難しいからです。自分のおっぱいですが、バリアーを感じている人も多いです。

 

-赤ちゃんに母乳、粉ミルク以外にお水をあげる必要はありません。さらに粉ミルクを作る時水は必ず煮沸しなければいけません。細菌が入っている可能性があります。

 

-病院で粉ミルクを与えられた場合は、2ヶ月程で断乳する可能性が高くなります。赤ちゃんがきちんと母乳をもらっているか不安になる方もいます。カウンセリングでこういう気持ちをとりのぞく事が出来ます。

 

-母乳育児は、産後鬱の可能性を減らすと言われています。

EPDSというチャートで産後の心の様子を確認することが出来ますが、数字が高いと断乳の可能性が高くなります。

 

-母乳育児は自信との戦いです。2週間で母乳育児を止めるのは、自信に理由があることが多いそうです。Day 1-2の母乳の成功がキーです。実際にミルクが出ていないか確認する必要があります。さらに、母乳育児を進めるコミュニティの推奨が必要です。特に、産後病院から退院した時が一番心が弱い状態です。産後は、Doulaや親戚の助けを得る事が必要です。

 

 #おしゃぶり #おっぱい #赤ちゃん

たばことマリファナの母乳への影響

こんにちは。

アメリカでラクテーションカウンセラーをしているKaoriです。

 

今回のお題は、たばこやマリファナなどの母乳への影響です。 

 

まず、たばこは副流煙でもホルモンに影響しますが、さらに母乳の量も減るそうです。喫煙量にもよりますが、多ければ多いほど授乳率は低く、喫煙者は早く断乳する傾向があります。

 

禁煙プログラム等でたばこを止める事も必要で、ニコチンプロダクトは使用(認められたものを使う)する事が可能です。

 

さらに、母親がたばこを吸うと、赤ちゃんのお昼寝の時間も減るそう。

お昼寝の時間は成長に必要で大切な時間です。

 

例え、母親が喫煙後服を着替えて授乳をしたりしても、セカンドハンドの影響は残ります。セカンドハンドスモーク(副流煙)には重金属や鉛なども含まれています。

 

母乳にカドミウムの影響が大きいと、子供の成長に影響を及ぼします。ここで怖いのは、豆乳の粉ミルクにもカドミウムが含まれている事です。(土壌から吸収されている。)

 

クリーンレーベルプロジェクトというものがあります。この団体は、赤ちゃんの食べ物にヒ素カドミウム、鉛が含まれている場合、それを調査しています。(英語)

(引用:Baby Food Advocacy Studies - Clean Label Project)

 

また22%のSIDは、タバコの使用に関連しているそうです。赤ちゃんの発達にも影響が出るタバコの影響をへらす事が必要です。

 

電子タバコについては、まだ調査がされています。

 

カンナビス(マリファナ)について:

アメリカの多くの州で合法になっています。コロラド州では母乳への調査が行われており、低体重のリスクもあります。THCは母乳に含まれていく事は調べられています。推奨はされていないというが結論だそうです。

 

 

 

突き出したおっぱいじゃないと赤ちゃんはおっぱいを吸えない?

こんにちは。アメリカ在住ラクテーションカウンセラーのKaoriです。

 

突き出したおっぱいじゃないと赤ちゃんはおっぱいを吸えない?

そんなことはありません。

 

非対称な形で吸うのが理想なので、形よりホルモンをきちんと出すため、吸い付く&ストレッチの動きが大切です。

 

赤ちゃんの口の中で舌が上にある時は飲み込んでいる時。舌が下にある時は吸っている時です。さらに、おっぱいの先は吸い付きで二倍に伸び、突き出てきます。

 

Prolactin:Nipple Stroking

Oxytocin : Nipple Stretching

 

 

母乳に良くない事

こんにちは。

アメリカ在住ラクテーションカウンセラーのKaoriです。

 

おっぱいをあげる際、CLC(ラクテーションカウンセラー) が気にすることを挙げます。

 

まず、長時間のゆっくりした授乳は良くありません。また、おっぱいへの強い圧迫もよくないです。さらに、おっぱいの皮膚が光っている程、張っている時も注意が必要です。

 

通常:おっぱいはソフト、体温は普通、赤ちゃんもおっぱいを咥えられる。

心配:おっぱいが固い、体温が高い、違和感がある、赤ちゃんがおっぱいを咥えられない。

 

おっぱいの張りというのは産後3-5日で訪れます。これは、出産中にどれだけ点滴を受けたかも影響します。さらに、産後48時間以内に授乳するとこの傾向が減ることもあります。

 

おっぱいが張ると、以下の問題があります。

ーミルクが細胞内に溜まり、プロラクチンやオキシトシンホルモンが細胞に到着できない。

ー搾乳をするのは良くない。過度な圧縮。

インプラントも圧迫する。インプラントの場所は関係ない。

ーきついブラも良くない。

ー乳輪に傷がある場合、整形の手が施されているかもしれない。ミルクの量が減る可能性がある。神経への伝達がうまくいくか分からない。

ー妊娠中や、産後のおっぱいの変化がない。Descrepant Hypoplastic (左右で大きさが違う)おっぱいも気を配る必要ある。

 

解決策:

バケツの水におっぱいを漬ける。ぬるま湯。おっぱいが出てきます。

 

 

母乳に関する神話やウソ

こんにちは。

アメリカ在住ラクテーションカウンセラーのKaoriです。

 

母乳に関する神話についてです。

 

1. 栄養失調の母親は母乳の質も良くない。

これはウソです。逆に難民キャンプでの粉ミルクは危険です。水や保管の問題が懸念されます。

 

2. 母親の摂取カロリーは赤ちゃんの成長に関係ありません。

 

3. おしっこの量で授乳の量は分かる?

いいえ、うんちの色で見ましょう。一日1ozは増えるのが理想的です。

 

4.胸のサイズは母乳の出に関係ない。

これは本当です。胸のサイズの小さい方でもたくさん母乳が出ます。

 

5.水分補給は母乳の量に影響する?

水分摂取は体にはいいですが、母乳の量と水分の量は関係ありません。 

 

6.休みが足りないと母乳の出がわるい。

これもウソです。動きすぎなどは関係ないと言われています。

 

7.ストレスは母乳の量や質は関係ある?

ありません。ただ、ストレスによっての授乳頻度が減ることによる量の減少はあります。

 

新生児、赤ちゃんの体重の増加について

こんにちは。

アメリカ在住ラクテーションカウンセラーのKaoriです。

 

今回は、赤ちゃんの体重についてです。

 

出産後は赤ちゃんの体重は基本的に減るものです。産まれて来る時水分を蓄えているのだそうですが、産まれて5日までには体重減少はストップする必要があります。

産後2週間までには、体重がもとの出生時に戻っているのが理想です。

 

赤ちゃんの体重が順調に伸びているか計る為、赤ちゃん用体重計をレンタルするか買うかするのを強くオススメします。(私は、これを買わずにすごく後悔しました。)

 

赤ちゃんがきちんとおっぱいが飲めているかを確認するのは、おしっこの量でもなく、睡眠時間でもなく、うんちの色です。

 

うんちの色が黄色で、少し固形物が混ざっているのが理想です。濃い色をしていたり、緑だったりは要注意です。

 

また赤ちゃんが良く寝るからと言って、安心はできません。それは、エネルギーが足りなくて睡眠が多い可能性があるからです。

 

心配な時は、プロに授乳のポジションを見てもらったり、一日のおっぱいの回数を10-12回に、そして出生から5日までにはドクターを訪れましょう。

 

 #母乳 #粉ミルク #体重

母乳に必要なホルモンって何があるの?

こんにちは。

アメリカ在住ラクテーションカウンセラーのKaoriです。

 

母乳に必要なホルモンには、プロラクチン、オキシトシン、GIホルモンが挙げられます。

 

①母乳が産生されるためにはプロラクチンという乳汁分泌ホルモンが必要です。 このホルモンは脳下垂体前葉から分泌されます。 また乳房を成長させて乳腺細胞を増殖させるには妊娠中に増加するプロゲステロンやヒト胎盤ラクトゲン(HPL)というホルモンが作用します。

 

②出産して胎盤が外にでることで、抑制されていたプロラクチンが分泌され始めます。 さらに、赤ちゃんが乳頭を吸う刺激によってプロラクチンのスイッチが入ります。プロラクチンの他にも、作られた母乳を乳首の方へ送り出すホルモン(オキシトシン)も分泌されます。

 

③さらに、ガストリンとCCKというホルモンがあり、これらは赤ちゃんの消化を助け、インスリンの分泌を促します。

 

④一方、ソマトスタチンというストレスホルモンは、消化吸収を妨げます。高いソマトスタチンのレベルは、成長を抑制してしまいます。

 

⑤ガストリンとCCKの状態にするには、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激が大切です。また、タッチやその生物種の本来のミルク(母乳)が必要です。

 

⑥さらに、妊娠糖尿病は出産後のインスリン分泌をスムーズにする為なので、母乳を出すとこのインスリン分泌が妊娠前に戻ります。

 

ご参考になれば嬉しいです。