Tender Bear lactation

楽しい母乳・ミルク育児とメンタルケアのサポート-産後ママの為のお役立ち情報-

母乳から受け取る腸内環境へのギフト

こんにちは。

アメリカ在住ラクテーションカウンセラーのKaoriです。

 

今回のトピックは、母乳が赤ちゃんの腸に与える影響についてです。

 

母乳には、様々なマイクロバイオーム(腸内菌)が存在していて、母乳育児をする事で赤ちゃんの下痢や肺炎などの症状が起こる率を低下させることが分かっています。

 

というのは、母乳をもらっている赤ちゃんの腸のPHバランスはより酸性で、粉ミルクをもらっている赤ちゃんはより中性だからです。

 

さらに、粉ミルクには鉄分が添加されているものが多いですが、この鉄分がいろいろな細菌を腸にくっつけてしまうという事もあります。母乳はそれが起こる可能性が少ないのです。

 

母乳の中の特徴的な成分に、HMOがあります。HMO (Human Origosacchrides) は、体内に入った細菌をくっつけ外に出してくれるので、子供の喘息や下痢、カンジダなどからプロテクトをしてくれます。

 

興味深いのは、母親も外でもらって来た菌に抗体を作り、それを母乳を通して共有できるという点です。

 

ご参考になれば嬉しいです。